亡国のイージス ネタバレご注意!!

命令に背いて申し訳ないが……この船を守るのが、俺の任務だ



やっとこの映画の感想を書きます。何かやたら検索にかかってますが…あれ?ものすごい話題作だったりします?(テレビとか見ていないので流行がさっぱり分からず) 終わったあとの印象としてはやっぱり「あ〜見る人を選ぶ映画だなぁ」という感じですね。


戦争や国について自分の考えを既にしっかり持っている人にとっては、何を今更って感じだったり逆に反発したい内容になっているのかもしれない。見なきゃいけないのは、国家や戦争、歴史について深く考えることもせず、それらについてあつく語る人々を白い目でみる私のような人間だ。映画の中でハッとさせられるような台詞はいくつもあった。「世界に誇れる恥の文化さえ忘れた国」。そういう美徳が失われていったのは事実。あんたに関係ないんだから何やったっていいでしょという、まるでそうする事が義務かのように傍若無人にふるまう人々の姿に「恥」の概念などない。これは私達若者だけの話じゃなくて、並んでいるところに横入りするおばちゃんや、道端に痰を吐き捨てるおじさんにもいえることだ。今の若者は…という言葉を聞くたびに思ってきたけどモラルの崩壊は若者だけじゃなくて日本全体で起こっていることだ。「この国は…俺達諸共一度滅んだ方がいい」という台詞もそんな国を思っての発言だと思うと涙があふれた。その意見に同調するとかしないとかの話じゃなくて、そこに住んでいる国民にそう思わせてしまう国の在り方に悲しくなったからだ。どの道がいい方向なのか、そもそもこの先に明るい未来などあるのか分からないけど、分からないからという理由で考えることを止めてしまったら本当に未来などなくなってしまうように思えた。
まぁ真面目は話はこのくらいで。また見に行きたいな…。行けるか??この映画の残念なところは「ここぞ見せ場!」という場面での迫力のなさと、登場人物の過去を断片的…というか中途半端に回想としていれるから話が分かりにくくなってたところですね。原作少しも読んでなかったら絶対分からないじゃないですかこんなの。パンフレット買えって言ってるの?…うん。たぶん二回目行ったとき買うけど。いそかぜ」の沈没シーンはもうちょっとどうにかならなかったのか…。これも予算上しょうがないことですかね。でも本当にいい映画…というか、考えさせられる映画でした。見てよかったよ。大ヒットしてくれるといいです。


ツッコミ所は、仙石さんが何故あんなに不死身なのかという点です。下手したら如月よりダイス向きかもしれないよ…。いや本当に。あといくら嬉しかったからといって如月にもらった筆を胸ポケットにずっとしまっているのってどうなの。絶対それで転んだ拍子か何かで怪我するんじゃ…。まぁいいです。仙石さん格好良かったから(もう結局そこ)