亡国のイージス  ちょいネタバレしてます!


もうあんたからは充分にもらった。他では手に入らない、大事なものを・・・

亡国のイージス 上 (講談社文庫)

亡国のイージス 上 (講談社文庫)

     
亡国のイージス 下(講談社文庫)

亡国のイージス 下(講談社文庫)


この分厚さに一体どれだけの人が読むのを遠慮したのでしょうか・・・。もももったいない!すっごく良かったです。最初に映画の方を見たので、誰が敵で誰が味方なの?!というハラハラ感はなかったのですが、それでも最後には度肝を抜かれました。全てが無駄だったと笑うヨンファと、無駄じゃないことだってあったと、それでも前を見る仙石さんとの対比が印象的でした。これ原作読んでから映画見たら、そりゃぁ納得出来ないですよね・・・!個人的にはラストの、海辺で手を振る二人のシーンも見てみたかった。泣いたなぁここ・・・。ここというか、下巻はほぼ全般に渡って泣きました。シーマンシップ阿久津や「死んだら痛いんだぞ!」の風間、仙石さんと如月行の互いに対する気持ちに涙が止まらなかったよ・・・!面白いとは聞いていたけどここまで胸打たれる作品だとは思いませんでした。「終戦のローレライ」もこれと同様なくらい面白いと聞いたので、近いうち読みたいと思います。分厚さが気にならない面白さってのもすごいですね。