ビューティフル・マインド


現代の広範囲な分野に適応される「ゲーム理論」の基礎を築いた数学者、ジョン・F・ナッシュのお話。
つーかあの論文でナッシュ均衡考え出したってこと?お、同い年じゃんか・・・・。(21歳の時だよね?)
経済学専攻の人間にとって「ゲーム理論」は授業中に何回も聞く話ですが、頭の中身が残念な事になってる
わたくしは、ゲーム理論のどこがすごいのかサッパリでした。あれなのね、アダム・スミスが言ってた
原理とは全然違うって話なのね。今更納得。
しかしナッシュ均衡とパレート効率性について新たな謎が・・・!ちゃんと勉強してきます。。


実際の人物を描いたものはあまり好きではない(Rayもどこが面白いのかサッパリでした)のですが、
これは面白かったと感じました。見て損はないと思います!
学生時代をそのままラッセルがやるのは無理ありましたが、見ているうちにどんどん演技に引き込まれて
いきました。ナッシュの親友チャールズに見覚えありすぎると思ってたら「ダヴィンチ〜」に出てた
シラスだ!!っていうか監督も同じだった!!(遅いよ
ナッシュが暗号を解く場面も「ダヴィンチ〜」に似てましたね。
あれは監督の演出なんだろうか。それとも別の人かな?


ネタばれにつき眉間の・・間違えた。未見の方はご注意。





























孤独でその心も頭脳も誰にも理解されずに日々を過ごすナッシュ。
その友人のキャラとしてチャールズはあまりにも都合よすぎっていうか理想的過ぎじゃない?って思ってたら
ホントにナッシュの理想でした
ビックリっていうか、あの帽子被ったスパイは幻想だとしてもチャールズまでがそうなんて、悲しすぎ・・・。
確かに結婚式にはいないし動向がしばらく不明だったし親友にしては「?」って思う部分もありましたが。
ナッシュが不安なときに暖かく、時には厳しく諭してくれた友人は実在しなかったんですね・・・。
コメンテイタリーを見て、あの女の子が走った時にハトが飛んでないことがちょっとしたネタばらしだった
という事に気づきました。全然分からなかったよう!しっかりバッチリ引っかかりましたとも!


ナッシュの担当医の先生が
「自分の大切な人や場所が、"消えたり死んだりしたのではなく実は存在しなかった”・・・恐ろしいだろ?」
というセリフが心にズーンときました。。チャールズ〜〜〜(泣)
その後は何が現実で何が幻想なのかナッシュも奥さんも苦しんでいくわけですが、あの大学時代ライバルで
あんまり仲良くはなかった人がチャールズのような友情を示してくれたのが良かった。
何より、アリシアまでも幻覚じゃなくて良かったよ・・・。
悲劇的な音楽が全体に漂っていて、もう涙腺を刺激しまくりです。
孤独ってのは本当に辛いんだね・・・。アリシアがいてくれて、本当に救われた。
DVD特典に入ってた二人でナンパ男を追っ払うシーンはとってもステキだったので、本編にも是非入れて
欲しかったなぁ。ナッシュは相手を論破する気まんまんで面白かったですw


いい映画でした。人物伝ものでも面白いと思える映画に出会えてよかったです。