パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド


パイレーツ・オブ・カリビアンはもうお祭りっていうか、そこまで映画見ない人もまぁ見とくかー
みたいなノリで行くものですから、大して深い内容とか求めちゃいけないんですかね。
まぁそれにしても酷かったんじゃないかな!(ばっさり)
ただ見ごたえだけは充分にあるので、損はしないです。しっかり前作見てないと「??」ってなる
と思いますから、忘れてしまった人はDVDで予習しときましょう。



以下はネタばれなのでご注意。















カリプソってちょwwおまww
・・・・・っていう一言に尽きますね、今回の感想は。(尽きてないけど)
何だあの最後は!投げやりにもホドがあるだろー!せっかく前回からあったジョーンズの思い人っていう
ネタを、曖昧なまま終わらせてしまったのは非常に残念。
結局どんな能力持ってたのか、ジョーンズを愛していたのか、そもそも巨大化する必要あったのかと
全てが曖昧。バルボッサも味方してくれるか分からないのに開放させるなんて、どんだけ行き当たり
ばったりなんですか。
序盤ジャックをあのカニで助けたのは自分が自由になるため?バルボッサがあんだけ開放を主張したのも
生き返らせる時にそういう約束してたって事なのかな。ひょっとしてここら辺は会話でありました??
ジョーンズが哀れすぎて涙を誘いましたが、何でそんな女を心底愛してしまったのか謎。10年後陸に
上がったとき彼女はいなくて、その時何してた?と聞いたら「・・・・そういう女なの」って!
ひょっとしたら字幕が悪いのかもしれないけど、それはナイよね!
そこで「ジャック・スパロウに会ってたの」って言えばまぁ素晴らしい泥沼関係の出来上がりでしたけど。
チョウ・ユンファに至ってはエリザベスをカリプソと間違えてるし、マジで必要ない話だったと思う。
にしても何で蒸気・・・??


デイビー・ジョーンズは本当に切なかった。クラーケンもいきなり倒されてて切なかった。
ちょっと泣きそうになったのはエリザベスのパパが「お前はいい娘だった・・・!」とか言ったトコロと
ノリントンの、文字通り命を掛けて貫いた愛。
あんた、いいオトコだよ。(どちら様)
でもビル・ターナーノリントン殺させる必要はなかったんじゃ・・・・!自我を失ってるとはいえ後味悪・・・。
ウィルとエリザベスの結婚式とバルボッサの神父っぷりは良かった。アンタら何してるの!(笑)
お猿ちゃんは最後まで可愛かった。大砲はやりすぎだw
バルボッサが何だかんだでいい人だった気がする・・・。一回死んで丸くなった?
ジャック・スパロウの初登場シーンが鼻のドアップってのには笑ったけど、船のマストに立つ後姿の
シーンは音楽と共に格好良かったですね♡
あとみんなで船をひっくり返すシーンはみんな仲良さげで微笑ましいシーンでした。



ここからは不満点。(カリプソ以外のね!)(こっちの方が長いですよ!)
ウィルとエリザベスの結婚式シーンは面白かったけど、その前に2人をギスギスさせた目的は一体・・・。
あと最後にジャックがウィルの命を救うのだけど、何か説得力ないなぁと思いました。
演技力の問題じゃなくて、そこへ持っていくまでの心理描写が足りないです。
ジャックは自分の目的と命が何より大事でそれを守るために今まで散々周りを出し抜いてきた孤高の
大海賊って設定だったのに、総崩れ。ウィルを見捨てろって言ってんじゃなくて、説得力を持たせてって
話です。っていうかあれウィルを救った事になるのか!!?
「ジャック・・・ホントはいい奴だったんだね・・・!」と思わせようとしててワザとらしさ爆発。
ジャクはさ〜海好きだし根っからの海賊だし不死身って肩書き(?)にワクワクしちゃってたけど
ウィルは、ただエリザベスと一緒に田舎の小さな家でのんびり幸せに暮らしたかっただけじゃないのかな。
まぁ父親を救うって決めた時点で覚悟はしてたでしょうし、いいんですけど。
ジャックの辛そうな顔も、今更説得力なんてまるで無いって!




ってか全体的に後付設定が多すぎで興ざめでした。銀貨が召集をかけるとか9人の大海賊とか、
カリプソの話もそうだけど、何のために2と3を同時に撮ったんだと言いたい。
名前とかその存在くらい出しとかないと客はただおいてけぼりくらうだけですよ・・・。
ジョーンズの心臓を刺した人が次の船長になるとかいうのも完全に前作で言っておくべき話題です。
何なのホントに。
無駄なシーンも多かったし、ジャックの分裂も、どうしてもやりたかったなら最初だけで良かったと思う。
エンディングの1シーンは完全に蛇足。無い方がいい。
何でエリザベス歳とってないのってみんな心の中でツッコミいれたと思うから。
ウィルは不死身だから何となく不老なのかなとか思って納得したけど。


何であれだけ艦隊がありながらベケット一人死んだだけでみんな逃げるんだとか、ベケットの最後については
色々と不満。自分の計画と現実がずれる事なんて今まで無かったの?世界制覇を狙っていたにしては
最後の最後で命令放棄(っていうか指示なくても部下は動くべきでしょ、命欲しいなら)ってのは何だか
納得いかない。ベケットがスローで歩くシーンは一昔前の戦隊モノのようで、ちょっと笑っちゃった。


そこまでファンじゃない私でもここまで思うのだから、もう熱狂的にスキだった人はがっかりした人も
多いんじゃないかな・・・。どうなんでしょう。




あぁ、何か不満を書き続けたらスッキリした。
こう考えるとバックトゥザフューチャーの伏線の張り方は本当に神だかってたなって思います。
続編ていうのはああ作るべきなんだよ!