「容疑者 室井慎次」感想 完全にネタバレです!!





あの人は、警察に必要だ



見てきました。何だか評判悪い「容疑者 室井慎次」。私も正直期待してませんでした。あのドラマをリアルタイムで見てきた者としては、今回のスピンオフ企画はやりすぎではないのかという思いもあります。金になればそれでいいのかと。きっぱり終わらせることが、その作品への愛情にも繋がるのではないのかと。


でもね。



ごめん私が間違ってたー!新城愛してるーー!!


・・・はい。石とか投げないで下さい。先日書いたように、私は新城賢太郎が大好きです。一番複雑でリアルな存在だと思います。室井さんについていきたいけど自分の出世の為にはそんな無駄なことしている暇はない。それでもわが道を行く室井さんにつっかかっていくのは、やはり彼の中で室井慎次に対する憧れがあり、それをきっぱり捨てきれないからだと思います。これが「踊る2」までの新城考察です(何それ)
そして今回。
そんな、ある意味目の上のたんこぶ的存在が警察組織の陰謀によって消えかかります。室井さんの同期である一倉氏は自分の出世を選びました。沖田氏は室井さんを助けようと影で動いています。
さぁ、どうする新城!!(無理やり盛り上げてみる)


・・・あれは忘れもしない「秋SP」。新城賢太郎の登場は強烈な印象でした。いかにも神経質そうな雰囲気、無駄を憎んでいると言っていいほどの合理主義。あげくの果てに室井さんを「田舎の猿」呼ばわり。そんな彼が7年後・・・あれ?8年?まぁいいや。数年後、室井さんを助けるために奔走するなど誰が予想したでしょうか。まぁギリギリまで彼は迷ってましたが。そこも新城らしいです。大好きです。
ラスト、新宿北署に新城が来た時は夢かと思いました。彼の中で結論が出たのですね。それが冒頭に書いた新城の台詞に集約されていると思います。本来なら懲戒免職ものの出来事なのに新城の権限でもって広島県警に移動というのも、本気で感動しました。(影でかなり頑張ったんだろうな・・・。)と、涙ぐむ私。そしてここで「聞き取れない」ともっぱら評判(笑)の台詞!!


「激務ですが、お受けいただけますね」


もう滝涙
室井さんが広島にたつ日、雪降る窓の外を見上げる新城の姿にも涙がとまりませんでした。
たとえこの作品の評判が今後も下がり続け、全国各地の「踊る〜」ファンの怒りを煽ることになろうとも胸を張って主張したい。私は新城の役どころがおいしすぎるこの映画が大好きだと。



まぁ、ファンが怒り狂う理由もよく分かりますが。