劇団四季のライオンキングを見てきました

やっぱりスゴイぜライオンキング!!


今更ネタばれも何もないかもしれないけど、結構詳しく書いちゃったのでそういうのが嫌な人は読まない方向でお願い致します!







いや〜恥ずかしながらこういう舞台は宝塚を数年前に一回見たっきりでして。ミュージカル俳優さんはCDやつべを通して何人か知っている人はいるんですけど、生では見た事がありませんでした。S席の後ろの方だったんですけど、やっぱ前の方がいいなぁ。でもあんまり前だと指揮者の手が見えたりプライドロックの頂上を見るのが大変だったりするからなぁ。どこがいいんでしょうか。やっぱり段差が始まるトコロかな。前の人の頭が全然気にならないし快適そうでした。今回のキャストはご覧の通り↓



ラフィキ     鄭 雅美

ムファサ     内海雅智

ザズ       雲田隆弘

スカー      深水彰彦

シェンジ     原田真理

バンザイ     太田浩人

エド       奈良坂 紀

ティモン     羽根渕章洋

プンバァ     川辺将大

シンバ      瀧川 響

ナラ       熊本亜記




ムファサ@内海さん
マジカッコイイ!!
美声でたくましい体つき。あんなパパが欲しい!でもライオンキングの物語を知っている(ムファサが死ぬ事は分かってる)から、シンバといい親子っぷりを披露してくれればくれるほど、そのシーンが切なく悲しく思えてしまいました。この子煩悩め!(泣)「お前の中に生きている(父親バージョン)」で初泣き。まさかここで泣かされるとは思わなかった。子シンバが「ずっと一緒にいられるでしょ?」みたいな事を言っても答えないトコとか、これからの別れをムファサ自身が何となく予感しているような深いシーンでした。思い出すだけでも泣けてくる。



スカー@深水さん
マジカッコイイ!!(またかよ)
まさかスカーに感情移入する日が来るとは!!小さい頃にライオンキングを見た時は本気で嫌いだったけど、そうだよなぁ・・・スカーも立派な兄と比べられて愛に飢えた幼少時代を過ごしてきたんだろうなぁ・・・。スカーがムファサを殺してしまうのも、最期にハイエナに食い殺されるのも悲しかった。あぁスカー!お前が一番救われない子!メイクでほとんど分からないけど深水さんは美形だと思った(笑)「スカー王の侠気」とか哀愁があふれてて、ムファサを殺したはいいケド統治の大変さを考えてなかったー!みたいな。悲しい子だ・・・。見ていて辛かったよぉ!悪役なのに感情移入させるのはやっぱ俳優さんのお力ですかね。
あとこれはしょうがない事なんだろうけど、兄弟並ぶとどう見てもムファサの方が弟に見えた。スカー貫禄ありすぎ(笑)


ラフィキ@鄭さん
「鄭さん」って事は中国の方なのでしょうか?そんなこと全然分からないくらい訛りが全然無くて、大迫力の歌声。圧倒的な存在感でした。本当に素晴らしい!!コミカルな動きも何もかもステキ。またこの人のラフィキを聞きたい。ラフィキ最高だぁ〜!


ザズ@雲田さん、ティモン@羽根渕さん、プンバァ@川辺さん
主要パペット組はベテランさんたちなのでしょうか。上手いし面白いしずっと見ていても飽きないと思うくらい素晴らしいものでした。主役が・・・なダケにそのウマさが際立ってました。ザズは特に2幕になるとほとんど出番無くなっちゃうけど、もっと見たかったなー。


ナラ@熊本さん
シャドウランド」でマジ泣き。泣くトコじゃないかもしれないけど、迫力に自然な涙が出てました。シャドウランドっていう曲自体の良さもあるんだろうなぁ。ホント神曲!歌詞はよく分からなかったけど!(笑)年上の姉さん女房ってカンジですね〜。結構動きが激しいし!ちょっと声が低めで凄みがありましたね。ブンバァが怯え続ける理由もよく分かる(笑)。




子シンバ@大鹿くん 青年シンバ@瀧川さん
君達主役には言いたい事が山ほどあるぞ!
子シンバ・・・いくら母音法とは言え、区切りすぎで不自然極まりない喋り方で最後まで気になり続けてしまいました。同じ子役の子ナラ@飯浜ちゃんは全然そんなこと無かったから、目立っちゃってたなー。ああいうもんなんだって言われたらそうですかって言うしかないけど、ライオンキングで初めてミュージカルを体験するって人の方が絶対多いと思うし、そういう人は気になり続けると思うんですよね。母音法も知らない人がほとんどだろうし。言葉をハッキリ伝えて尚且つそこに感情をのっける事は難しい事なんだけど、そこは高いチケット払ってる客にプロの技というものを見せておくれよ!という気分です。求めすぎなのかな?
あと青年シンバ!これは役者本人というより四季側に言いたい。キャストが足りなくなるくらいなら無理にロングランしない方がいいと思います。これで福岡始まったらどうなるんですか?歌のトコロは全然違和感ないけどナラとの言い合いのシーンはそうとう注意しないと何言ってるか分からないし、何故主役に持ってきたのか。歌と身体能力重視なのでしょうか?確かにあのマスクつけたままの手をつかない側転はビックリした。歌も良かったのになぁ・・・・台詞がなぁ。でも「お前の中に生きている(リプライズ)」は良かったですよ!!・・・演者の良さというより曲目と演出の良さのような気がしてきたけど(笑)。やっぱ外国の人の日本語発音て限界がると思うし、早口の台詞がある役は日本人で通すべきだと思います。気になって全然集中できない。早く歌始まって!とか思っちゃった。





とまぁ主役が私には合わなかったので、別の人でもう一回見たい!今度は前のほうで!最後は文句を言いましたけれども舞台装置、演出、曲目が素晴らしかったので、主役がダメでも充分満足のいく経験になりました。不思議な体験だな(笑)。キャスティングボックスの廃止について「あのキャストを出すなという脅しが来る」とかいう理由がありましたけれども、真偽のほどは定かでは無いし「脅し」という定義もあいまいですよね。「もう見に行きません!」レベルのものかもしれないし。で、実際に脅しがあったとするとやっぱ発音のおかしかったり大根だったりする俳優の起用に対しての怒りだと思うんです。もちろん予想でしかないですけどね?まぁそれ以外の理由でも脅されてたと仮定してもいきなり止めるのはやっぱり変。「こういう脅しが続くようならキャスボは廃止いたします」という警告を一回出すべきだったと思います。もう過ぎた事だからいいケドさー!
ナンダカンダで感動したのでまぁあと5回くらい(多っ・笑)は見にいきたいです。でもキャスティングは運だなぁ・・・・。主役さえ完璧だったら最高の夜だったのに。まぁ、次回のお楽しみという事で。今度は前の席を取るぞー!